【愛犬が膝蓋骨脱臼と診断】原因、治療費、治療法などを踏まえ手術は必要か?

【愛犬が膝蓋骨脱臼と診断】原因、治療費、治療法などを踏まえ手術は必要か?

こんにちは、シャンプーで疲れた日は大人しくベットで一緒に寝てくれるようになったさねしげです

先日、趣向を変え、さねしげの定期検査にいつもの病院とは別の病院に行った際のことですが、膝蓋骨脱臼の疑いがあるので、かかりつけの先生に早く診断してもらった方が良いと言われました。

膝蓋骨脱臼?

膝の骨が脱臼したんですねくらいは漢字から想像が付きますが、そもそも私は読み方すら分かりませんでした。

診断してくれた先生の話によると、グレード3の状態とのことで、今はそこまで影響が出ていなくても将来的に影響が出てくるから若い時に早めに手術した方が良いとのアドバイスをいただきました。

膝蓋骨脱臼については私は完全に情報弱者ですので、このアドバイスが正しいのかさえ判断できる状態ではなく、取り敢えず調べて知識を得るところから始めようと思い調べて見たところ、ネットに出ている情報では早く手術した方が良いとの見解が大半かつ、飼い主が心配する不安な気持ちを煽ってくるサイトが多く、一方的な情報しか手に入らないことに気づきました。

実際、私も絶対に手術をしなければいけない病気みたいな印象を持たされました。

急にこのような診断をされて私みたいに混乱する飼い主の方もいると思いますので、今回はさねしげの経験を基に犬の膝蓋骨脱臼についてまとめてみようと思います。

散歩くらいしか楽しみがない犬にとって自由に走ることができなくなる可能性があるということは一大事ですので、さねしげに楽しく毎日を過ごしてもらうためにも、飼い主としてはしっかりとした知識を身につけておきたいところです。

私が調べて判断した結果としては、飼い主の不安につけ込んだ煽り要素が多く、これは余程眼に余るほどの症状を示して歩けない状態にない限りは、手術をするべきではない案件だと感じました。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは

まず、膝蓋骨脱臼とは、犬の後肢にある膝蓋骨(膝にあるお皿のような骨)が正常な位置から内側、または外側に外れてしまう状態をいいます。

英語で膝蓋骨のことをパテラと言うことから、別名「パテラ(Ptatella)」とも言われ、私のかかりつけの先生の話では、チワワなどの小型犬では、影響の程度こそあれほとんどの犬が膝蓋骨脱臼にあるとのことです。

膝蓋骨脱臼になりやすい犬種

膝蓋骨脱臼になりやすいのは柴犬ではなく、以下のような小型の犬種が多いです。

  • トイプードル
  • チワワ
  • ヨークシャーテリア
  • ポメラニアン
  • マルチーズ
  • ミニチュアダックスフント など

膝蓋骨脱臼の原因

膝蓋骨脱臼が起こる原因としては、先天的に膝関節や膝関節周囲の形態に異常がある場合や、後天的に外傷や骨に関連する栄養障害などがある場合があげられます。

先天性の場合

先天性の場合は、生まれつき膝関節のまわりの筋肉や骨、筋に異常がある状態にあります。

子犬の頃は症状がなくても、成長に伴って現れる場合もあります。

血統種の小型犬に多く、遺伝性する可能性があります。

割合としては、圧倒的に先天性のケースが多く後天性の場合はレアケースです。

後天性の場合

後天性の場合は、ほとんどが外傷です。

高いところから落ちた、足を激しく滑らせた、何かとぶつかったなどの外部からの衝撃が原因になることが多くあります。

猫の場合はこちらが多いと言われています。

膝蓋骨脱臼の症状

膝蓋骨脱臼を患っているかどうかは、触診やレントゲン検査で調べます。

膝蓋骨脱臼のグレード

膝蓋骨脱臼の症状は、無症状な状態から歩くことが困難な状態までと幅が広く、そのグレードにより次の 4 段階に分けられています。

[グレード 1 ]
膝蓋骨は正常な位置にあり、膝をまっすぐ伸ばして膝蓋骨を指で押した場合には脱臼を起こしますが、離すと自然にもとの位置に戻ります。無症状なことがほとんどですが、たまにスキップのような歩行をすることがあります。

[グレード 2 ]
膝蓋骨は通常、正常な位置にあるのですが、膝を曲げると脱臼してしまいます。脱臼した膝関節は、足をまっすぐにしたり指の力で押さないと元には戻りません。あまり日常生活に支障はありませんが、脱臼しているときには足を引きずるようにして歩く跛行(はこう)がみられます。時間の経過とともに、膝の靭帯が伸びたり骨が変形を起こしてしまうと、グレード 3 に移行してしまう場合があります。

[グレード 3 ]
通常、膝蓋骨は脱臼したままの状態となり、指で押した場合に、一時的にもとの位置に戻ります。跛行も顕著となり、腰をかがめ、内股で歩くようになります。骨の変形も明らかになってきます。

[グレード 4 ]
膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、指で押しても整復できません。骨の変形も重度となり、足を曲げてうずくまるような姿勢で歩いたり、地面に足を最小限しか着けないような歩き方になったりします。

膝蓋骨脱臼の主な症状

  • うしろの片足をあげる
  • うしろ足を触ると痛がる
  • 痛い方の足を上げ、けんけんするように歩く
  • 痛い足を引きずって歩く

膝蓋骨脱臼の治療法

治療には内科療法と外科療法があります。

グレードが1~2の場合は鎮痛薬の服薬や、サプリメントの投与で経過をみることもありますが、

グレードが3~4になると、獣医師に外科手術をすすめられることが多い印象です。

ただし、グレードに関わらず、低いグレードで痛みがなくても、若齢犬において筋肉萎縮や骨変形を防ぐ目的で手術をするケースなどもあります。

また、痛みや歩行異常(関節が伸びないので腰が落ちている)がみられるグレード3で手術に踏み切ることもあるなど、手術のタイミングは犬の病態や獣医師の判断によって異なります。

根本的な解決策は外科手術ですので、基本的には手術を進めてくる先生が多いですが、骨を専門としている先生が特に手術を好むということが分かりました。

これは歯医者の歯を抜く治療方法か抜かない治療方針なのかに類似した考え方の違いから生まれるもので、どちらが良い悪いとの次元の話ではないことが先生からの意見聴取や調べているうちに明らかになりました。

直接的に批判が出来ないので骨が好きな先生は手術をしたがる傾向にあると教えてくれました。

また、どんなに理想的な手術を行ったとしても、手術前の関節軟骨、半月板、十字靭帯のダメージの程度によっては歩行の回復が遅いケースもありますし、グレード3や4など、大腿四頭筋が硬くなってしまったケースの手術は、手術の時に大きな筋肉と骨の修正が必要となるため、術後の回復が遅かったり、正常な歩行まで回復できなかったりすることもあるので手術すれば回復するという類の症状ではなく、悪化させないように一生かけて付き合っていく感じが正しい認識かなと思います。

要するに、手術しても再発確率が高いですし、そもそも必ずしも手術が必要ではないということです。

膝蓋骨脱臼の治療費

膝蓋骨脱臼の治療費は、平均すると一度の治療費は3,000~1万円程度とされています。

通院(通算2~5回) 手術・入院(通算2~5日)
治療費 3,000 ~ 1万円/回 15万 ~ 35万円

手術をする場合、完治までの治療費は病院によって15~40万円と差がありましたが、比較的多くの費用が必要です。

手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。

実際に、膝蓋骨脱臼と診断されたら、何にいくらかかるのか診療明細の例を見てみます。

<初診の場合の診療明細例>

項目 数量 金額
診察料(初診料) 1 1,000円
レントゲン検査 1 4,500円
注射代金 1 2,000円
内服薬(1週間分) 1 1,200円
内服薬(1週間分) 1 700円
合計9,400円

病院によって違いますが、膝蓋骨脱臼で通院すると以上のような治療費がかかります。

初診の場合、原因特定のため多数の検査を行うことがあり、初診は高額になることが多いです。

薬は通常、内服薬が処方されます。

治療の内容にもよりますが、1回の通院で数千円の治療費がかかります。

治療費は、全額自己負担です。

<再診の場合の診療明細例>

項目 数量 金額
診察料(再診料) 1 500円
注射代金 1 2,000円
内服薬(2週間分) 1 2,400円
内服薬(2週間分) 1 1,400円
合計6,300円

こちらも病院によって差はありますが、再診の場合は以上のような治療費になります。

膝蓋骨脱臼の場合は多いと週に2回のペースで通院することもあります。

それなりに高額の治療費ですが、ペット保険については、人間の医療保険同様に私は懐疑的なスタンスですので加入はしません。

膝蓋骨脱臼の対策

先天性の場合は予防ができないため、それ以上悪化させないように、早めに獣医師に相談することが大切です。

後天性の場合は足を滑らせないようにすること、足に負担をかけないことである程度予防することができます。

主な対策

  • 爪を切る
  • 足裏の毛はこまめにカットする
  • 室内がメインの犬はフローリングや畳で足が滑らないように対策を立てる
  • 滑り止めになるフロアコーティング剤でフローリングの床に塗装する
  •  絨毯などを敷く
  • 急激な方向転換をさせない
  • 体重が増えれば増えるほど関節に負担がかかり悪化するので、太らせないように注意する。

まとめ:さねしげの場合

では、これらの情報を踏まえ、さねしげのケースを見ていきます。

さねしげの右足はグレード2、さねしげの左足はグレード3との診断を受けています。

グレード3であれば、多くのケースで手術を進められるグレードです。

実際、さねしげの歩行の様子を見ていると、通常の散歩では全く変な歩き方はしませんし、元気に走り回ったりしていますが、記憶を辿ると跛行とも言える歩き方をしているケースや走っている時に後ろ足を少し庇っているかのようなケースが数回ありました。

さねしげは主治医に診断してもらい相談した結果、この状態に慣れてしまって全く気にしている様子がないこともあり、基本的には手術をせずに様子を見ていくことにしました。

このまま気にせずに一生を終える犬もいたりとケースバイケースでの判断が必要とのことでした。

手術をして治るのであれば、すぐに手術でもいいのですが、この膝蓋骨脱臼の性質上そうした類の病気ではないので、さねしげが足を庇って歩くようになったり気にするようになってから治療を始める方針とすることにしました。

ただし、階段の上り下りをしない、フローリングを滑らなくする、体重管理をしっかりするなど、普段の生活での注意はしっかりとやっていこうと思います。

場合によっては、早めに気づけたのでしっかりと対策が出来るのでよかったと言える側面もあるかもしれません。

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